スペイン自動車工業会（ＡＮＦＡＣ）が３日発表した2025年10月の乗用車の新規登録台数は前年同月比15.9％増の９万6785台と14カ月連続で増加し、２カ月連続で新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）前の19年同月を上回った。１～10月の累計は前年同期比14.9％増の95万1516台となった。

■10月のＥＶ・ＰＨＶ販売は119％増

10月の電気自動車（ＥＶ）とプラグイン・ハイブリッド車（ＰＨＶ）の乗用車販売は119％増の計２万1687台となったものの、乗用車販売に占める割合は前月の24％から22.4％に低下した。１～10月のＥＶとＰＨＶの乗用車販売台数は前年同期比で倍増の18万429台となり、乗用車市場の19％を占めた。

■首位トヨタが８カ月ぶり減少

10月のブランド別の乗用車の新規登録台数は、トヨタ自動車（レクサス除く）が前年同月比17.4％減の7365台と８カ月ぶりに減少。ルノーが18.3％増の7080台で前月に続いて２位となった。３位のフォルクスワーゲン（ＶＷ）は12.4％増の6937台と６カ月連続で増加。４位のダチアは32.5％増の6325台だった。現代自動車は7.9％減の5157台と減少を続けたが、前月の６位から５位に上昇。セアトは7.5％増の4992台で、５位から６位に後退した。

■小型商用車は11カ月連続の増加

10月の小型商用車（ＬＣＶ）の新規登録台数は8.5％増の１万6668台と11カ月連続で増加。１～10月の累計は12.6％増の15万4837台となった。

2025/11/5