自動車用タイヤの材料を製造する米化学メーカーのフレクシス(Flexsys)は19日、ゴムの劣化防止剤(酸化防止剤)「6PPD」の業界初となる有効な代替品を開発したと発表した。
同社は、2020年にタイヤに含まれる6PPDから発生する変換生成物で、毒性を持つ「6PPDキノン」が特定された直後から、過去50年間にわたって全てのタイヤに使用されてきた劣化防止剤6PPDに代わる高性能でスケーラブルかつ費用対効果に優れた化学物質の開発に着手した。
■PPDファミリー以外の化学物質に依存
フレクシスのイノベーションセンターと独立系の第三者研究機関でタイヤ業界のパートナーとともに実施した広範囲のテストによると、同社が開発した代替化学物質はタイヤを短期・長期的に劣化から保護しながら、「キノン」を形成しない「PPD」ファミリー以外の化学物質に依存することで、キノンによる環境への影響を完全に排除。現在6PPDの製造に使用されているものと実質的に同じ化学品中間体を使用していることから、業界は既存の化学製造資産を使用でき、総投資コストを削減することが可能になるという。
同社は現在、タイヤ業界のパートナーとの協力による試験、導入、ロールアウトの成功を踏まえ、効率的な世界規模の生産を可能にするプロセス化学の最適化に取り組んでおり、製品を一日も早く市場に投入できるよう努力するとしている。
■12月10日に講演
フレクシスは12月10日に開催される米ワシントン州エコロジー局の「6PPD State of the Science」バーチャルフォーラムで、業界初の開発成果とパートナーシップ、現在までの広範な研究活動について講演を行う予定。同フォーラムの詳細と参加方法については、同州政府のウェブサイト( https://waecy-wa-gov.zoom.us/webinar/register/WN_267QJcJFSMq8s-55e1MTTw#/registration )で閲覧できる。
2025/11/20


