三菱ケミカルは15日、米国法人のMitsubishi Chemical Americaと英国法人のMitsubishi Chemical UKが手がけるリチウムイオン電池用電解液の工場をルクセンブルク企業のGreen E Originに譲渡することで合意し、最終契約書を締結したと発表した。2026年3月31日付の譲渡を予定。譲渡額は公表していない。


三菱ケミカルグループのリチウムイオン電池用電解液は、独自の添加剤技術によって電極での副反応を抑えることで高い出力性を持つとともに、優れた耐久性と高い安全性から、車載用途で多くの採用実績があるほか、電池メーカーへのライセンス供与も行っている。

同グループは世界4カ国に製造拠点を持ち、電動車需要の拡大に合わせて生産能力を増強してきたが、米テネシー州メンフィスと英ダラム州ストックトンオンティーズの製造拠点をGreen E Originに譲渡。製造・販売を担うパートナーとの戦略的連携を通じた事業展開を進めることで、欧米市場で新たなビジネスモデルへの転換を実現し、中長期の市場拡大に対応していくという。

■日本と米国の高性能炭素繊維の生産能力を増強

三菱ケミカルは同日、スポーツ・レジャー、航空宇宙、ハイパーカー分野などに使用される高性能炭素繊維について、日本と米国の生産能力を増強すると発表した。

スポーツ・レジャー、航空宇宙、ハイパーカー分野では近年、製品の軽量化や高性能化へのニーズを背景に高性能炭素繊維の需要が着実に拡大。旺盛な需要に応えるため、愛知県豊橋市と米カリフォルニア州サクラメントの既存の設備を有効活用することで、高性能炭素繊維の生産能力を増強する。

25年から27年にかけて段階的に増強する予定で、生産能力は現状の約2倍になるという。

2025/12/16

 

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