英自動車工業会(SMMT)が6日発表した2025年の乗用車の新規登録台数は前年比3.5%増の202万520台と3年連続で増加し、新型コロナウイルス禍の20年以降で初めて200万台を突破した。12月単月の乗用車の新規登録台数は前年同月比3.9%増の14万6249台と2カ月ぶりに増加した。
■フリート・個人・法人向けが全て増加
25年の乗用車の新規登録台数の内訳は、フリート向けが2.6%増の119万4545台と増加を続けた。個人向けは4.5%増の77万9587台、法人向けは8.8%増の4万6388台で、ともに増加に転じた。
■ディーゼル車とガソリン車は減少
25年の乗用車のパワートレイン別の新規登録台数は、ディーゼル車が15.6%減の10万3906台、ガソリン車が8%減の93万7938台だった。24年からマイルド・ハイブリッド車もディーゼル車とガソリン車の統計に含まれている。
■EV販売が過去最高、乗用車市場のシェア23.4%に
電気自動車(EV)は23.9%増の47万3348台と最高記録を更新し、乗用車市場に占める割合は前年の19.6%から23.4%に上昇したが、英政府が定めた目標の28%には届かなかった。
英政府は23年9月、EVなどのゼロエミッション車(ZEV)について自動車メーカーが達成しなければならない販売義務を明確化。乗用車の新車販売に占めるZEVの割合を24年に22%、25年に28%とし、30年までに80%に引き上げることをメーカーに義務付けている。
■PHVは34.7%増
25年通年のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)の新規登録台数は34.7%増の22万5143台、ハイブリッド車(HV)は7.2%増の28万185台だった。
SMMTのホーズ最高責任者は、EVの販売増加はプラス要因だとした上で、普及のペースは依然として遅いと指摘。政府はEV購入補助金制度を導入したが、新たなEVとPHVの走行距離に応じて課税する「走行距離課税」を28年4月から導入する計画を発表するなど、紛らわしいシグナルを発していると批判している。
■首位VWが3年連続の増加
25年のブランド別の新規登録台数は、フォルクスワーゲン(VW)が前年比7.4%増の17万8607台と3年連続で増加し、5年連続で首位を維持。2位のBMWは2%減の12万2723台と3年ぶりに減少した。フォード・モーターが8.2%増の11万8998台と2年ぶりに増加し、5位から3位に上昇。起亜は1.1%増の11万3436台で前年に続いて4位だった。アウディは9.2%減の11万1115台と2年連続で減少し、3位から5位に後退した。
現代自動車が1.4%増の9万3124台で9位から6位に上昇。トヨタ自動車は11.2%減の9万126台と2年連続で減少し、前年に続いて7位だった。日産自動車は10.3%減の9万102台と減少に転じ、前年に続いて8位。メルセデス・ベンツは13.1%減の8万9267台と減少に転じ、6位から9位に後退した。上海汽車傘下のMGが4.4%増の8万5155台で前年に続いて10位となった。
■BYDがテスラ上回る
テスラは9.6%減の4万5513台。BYDは485.1%増の5万1422台でテスラを上回った。
■LCV新規登録台数は3年ぶり減少
SMMTが同日発表した25年の小型商用車(LCV)の新規登録台数は前年比10.3%減の31万5422台と3年ぶりに減少した。12月単月は前年同月比1.7%増の2万7694台と13カ月ぶりに増加に転じた。
25年のLCV新規登録台数の内訳は、2.5トン超3.5トン以下のバンが9.8%減の21万262台、2.0トン超2.5トン以下のバンが20.7%減の5万1639台で、ともに減少に転じた。ピックアップトラックは0.7%減の3万7308台と減少を続けた。4×4は2.3%増の7447台と増加に転じ、2.0トン以下のバンは1.9%増の8766台と増加を続けた。
■トラック新規登録台数は65.1%増
25年のトラック(3.5トン超、6.0トン以下)の新規登録台数は65.1%増の1万5288台と2桁増を続けた。このうちEVが44.6%増の2380台で、EV以外が69.6%増の1万2908台だった。
12月単月のトラックの新規登録台数は240.3%増の2355台と3カ月連続で増加。内訳は、EVが202.7%増の336台、EV以外が247.5%増の2019台だった。
2026/1/8


