リチウムイオン電池のライセンスを管理するハンガリー企業のチューリップ・イノベーション(Tulip Innovation)は26日、中国のリチウムイオン電池メーカーの欣旺達電子(SUNWODA)の電池セルと中国の民営自動車大手の浙江吉利控股集団(吉利集団)の電池パックがチューリップのライセンスプログラムに含まれる特許を侵害しているとしてチューリップが提出した請求に基づき、韓国貿易委員会(KTC)が19日に訴訟を提起したと発表した。
KTCによる訴訟は韓国の特許番号「10―108913」に関わるもので、自動車用バッテリーの安全性と性能にとって重要な要素である電極とバッテリーセパレーターの組み合わせに関するもの。今回主張されている韓国の特許は、チューリップが昨年、欣旺達電子に対してドイツで提起し、3件の差止命令を勝ち取った訴訟でチューリップが主張した欧州特許の一つに対応するという。
■LGエナジーとパナソニックエナジーの特許を管理
チューリップは、韓国のLG化学の電池事業子会社LGエナジーソリューション(LGES)と、パナソニックホールディングス傘下のパナソニックエナジーが保有する5000件以上の特許ポートフォリオのライセンスエージェントとして、 主に電池メーカー向けに活動を行っているが、この中にはライセンスを受けていないサプライヤーから電池を調達している顧客も含まれている可能性がある。
チューリップは今回新たに韓国で提起された訴訟について、同社のポートフォリオの世界的な強さを示すもので、リチウムイオン電池のサプライチェーンの川下で事業を展開する企業が、ライセンスを受けていない製品に関する特許侵害責任を負う可能性があることを示すものだとしている。
2026/01/27


