自動運転車両を用いた物流サービスを米国・カナダで展開する米スタートアップ企業のガティック(Gatik)は28日、北米で初めて完全無人運転トラックの商用運用を大規模に展開したと発表した。契約ベースの売上高は6億米ドルに上り、米フォーチュン誌が選ぶ「フォーチュン50」にランクインしている小売企業向けに、運転手・安全監視員を同乗させずに配送を行っているという。


ガティックは2025年半ばに完全無人運転トラックの貨物専用運用を開始して以来、高速道路と一般道を昼夜連続で走行し、6万件の配送を事故なく達成。運用の中核を担うのは、最先端AI(人工知能)と専用設計ハードウエアを統合し、商用での高頻度運行を可能にする第3世代の自動運転システム「Gatik Driver」で、安全性、拡張性、解釈可能性を兼ね備えているとしている。

同社の完全無人運転は、「規模」「運用範囲」「商用としての継続展開」を同時に満たしており、これまで複数の物流ネットワークで無人運転を累計2000時間超行い、流通センター、倉庫、小売店舗が密に連なるネットワークを結ぶ最長400マイル(約644キロメートル)のルートで、公道の無人走行距離は1万マイル(約1万6000キロ)を超えた。

■いすゞ自動車と協業

ガティックの成果は、いすゞ自動車との継続的な協業によっても支えられている。協業の下、ガティックは特定の区域などの条件付きでドライバーが関与せず走行可能な「レベル4」の自動運転システムを、いすゞの中型トラック向けプラットフォームに統合。いすゞとガティックは拡張可能な自動運転物流を実現するための量産対応・自動運転対応車プログラムに向けた準備も継続して進めている。

2026/01/30

 

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