スイスに本社を置く半導体大手STマイクロエレクトロニクスは10日、車載エッジ・インテリジェンス向けの組み込みAI(人工知能)アクセラレーターを集積した初の車載用マイクロコントローラ(マイコン)「Stellar P3E」を発表した。2026年第4四半期(10~12月)に量産を開始する予定だ。
次世代のソフトウエア定義型自動車(Software Defined Vehicle、SDV)向けに設計されたStellar P3Eは、「X-in-1」により複数の電子制御ユニット(ECU)の多機能統合を簡略化することが可能になるため、システムコストや重量、複雑さを低減した。
■従来のマイコンの最大30倍の効率
マイクロ秒の速さで推論を処理し、従来のマイコンのコア・プロセッサーと比較して最大30倍の効率を実現する。これにより、予知保全やスマート・センシングなどのリアルタイム機能を支える常時オンかつ低消費電力のAIが可能となり、幅広いアプリケーションに多くのメリットをもたらす。
これらの機能は、電気自動車(EV)の充電時間を短縮して効率を上げるほか、工場や現場で新機能を迅速に追加することにも役立つ。自動車メーカーは多様なAIモデルを利用して新機能を導入し、直観的な動作をより多く追加することで、センサーやモジュール、配線、統合作業を最小限に抑えることができるという。
2026/2/12


