台湾の全固体電池メーカーである輝能科技(プロロジウム・テクノロジー、英文表記はProLogium Technology、本社:台湾桃園市)は10日、フランス北部のオー=ド=フランス地域圏ノール県ダンケルク(Dunkirk)で新工場を起工したと発表した。同社にとって台湾域外では初の生産拠点となる。
新工場では超流動化無機固体電解質(Superfluidized Inorganic Solid-State Electrolyte)を用いたリチウムセラミック電池(LCB)を製造する。同社によると、超流動化無機固体電解質は固体材料の高いイオン濃度と液体材料の良好な界面接触性を融合することで、従来型の固体電池イオン伝導率、界面安定性、生産効率の3大ボトルネックを解消。高い導電性、安全性、急速充電などの性能を両立させるという。
■28年中の操業開始を予定
同社が10日に発表したダンケルク工場の今後の事業計画によると、2028年中に第1工場の第1期が完成し、生産能力0.8ギガワット時(GWh)で操業を開始する。30年に第1工場の第2期が完成して同4GWhとなり、32年に同12GWhまで引き上げられる予定だ。同工場は拡張分の用地も確保しており、需要増に応じて最大48GWhまで生産能力の増強を行うことも可能とされる。
同社は23年5月にダンケルク工場の投資計画を発表。その際には26年末までに操業を開始する予定としていたことから、2年近く起工が遅れたことになる。総投資額については23年5月の時点で30年までに52億ユーロ(約9438億円)を投じるとしていた。
2026/02/13


