自動車部品大手のマレリ(Marelli)は11日、ガソリンとフレックス燃料(エタノール、メタノール、合成燃料)、圧縮天然ガス(CNG)用途向けの新世代のポート燃料噴射エンジン制御ユニット(PFI ECU)を発表した。

■各地域の自動車メーカーのニーズに対応

PFI ECUはエネルギー効率とエンジン性能の最大化を目指して設計され、進化する車両アーキテクチャーや排出規制への対応を目的に開発。ブラジル、インド、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域向けの展開で、各地域の自動車メーカーのニーズに合わせたソリューションを提供する。

3つのバージョンは地域特有の機能によって差別化され、設計・検証・生産が各地域で実施されており、最適なコスト、迅速な導入、現地メーカーへの全面的なサポートを実現。新製品のラインアップは、マレリの技術・製造能力と20年以上にわたるフレックス燃料・バイフューエル技術の知見と特許戦略を活用している。

PFI ECUはガソリン、フレックス燃料、CNGのエンジン制御要件に対応するほか、キャリブレーションや認証、顧客ごとのチューニングをサポート。オープン・アーキテクチャーにより、第三者アプリの統合やファームウェアのOTA(オーバー・ジ・エア、無線更新)によるアップデートも可能という。

■インフィニオンの車載MCU搭載

車載半導体大手の独インフィニオン・テクノロジーズの自動車用マイクロコントローラー(MCU)「AURIX TC3x」が搭載されており、高速処理、マルチタスク、堅牢な信頼性を実現。また、アンチチューニング保護や自動車の機能安全規格「ISO26262」の「ASIL―D」に準拠(ECUアプリケーションではASIL―B/Cに準拠)するなど、優れたセキュリティーも確保している。

PFI ECUは多数の入出力チャンネルを備えており、インジェクター、バルブ、リレー、アクチュエーターの精密な制御を可能にしている。最大で8つのガソリン・インジェクター・ドライバーと4つのCNGインジェクター・ドライバーを搭載可能。統合された燃焼アルゴリズムと排出ガス制御戦略によって、規制の遵守が確保されている。

同技術には先進的な診断機能も備わっており、優れた監視性と適応性を実現。広範囲の「O2 UEGO(ユニバーサル排気ガス酸素)」センサーによるエンジン空燃比の正確なモニタリング、OBDII(車載診断システムII)による精密診断、そして多数のI/O(入力/出力)で、多様なガソリン、フレックス燃料、バイフューエル用途に対応する。

2026/3/12

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する