国際協力銀行(JBIC)は10日、豪州のRincon Miningとの間で、融資金額11億7500万米ドル(うちJBIC融資分2億4000万米ドル)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。民間金融機関のシティバンク、エヌ・エイ東京支店(幹事行)、みずほ銀行に加え、国際金融公社(IFC)、豪州輸出金融公社(EFA)、米州投資公社(IDB Invest)との協調融資。JBICはまた、民間金融機関の融資の一部に対し、保証を提供する。
■アルゼンチンの塩湖で炭酸リチウム生産
英資源大手リオ・ティントが出資するRincon Miningは、リチウムの探査と開発を行う企業。今回の協調融資は、Rincon Mining南米がアルゼンチンのサルタ州Rincon塩湖で炭酸リチウムの生産事業を実施するために必要な資金を融資するもの。
リチウムイオン電池の原料のリチウムは、電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵システム(ESS)の普及に伴い需要が拡大。リチウムは製錬・精製工程を含め偏在性が高く、リチウム需要の全量を輸入に頼る日本にとって調達先の多角化が重要な課題となっている。
■特定外国法人向けとして融資
リオ・ティントは長年にわたり、日本にとって金属・鉱物の最大のサプライヤーの1社であり、上流開発から輸送までのサプライチェーン全体で日本企業と深く関係を築いてきた。
今回の融資はリチウム生産企業としても世界有数のサプライヤーとなることを目指すリオ・ティントのRincon Miningを通じた事業を支援するもので、日本企業のサプライチェーンを支える特定外国法人向けに融資を行う。JBICはリオ・ティントとの間で2025年11月に鉱物資源・金属分野における協力強化に向けた覚書を締結しており、今回の融資は同覚書に基づくものという。
2026/3/12


