商用車大手の独ダイムラートラックは11日、ドイツのドローンメーカーであるクアンタム・システムズ(Quantum Systems)と提携すると発表した。トラックを含む軍用車両と無人航空機や無人地上システムとの作戦行動時の協力を緊密化することを目的としている。
■トラックをクアンタムのシステムに統合
クアンタム・システムズのソフトウェア「MOSAIC」を通じて、航空システムと地上システムからの情報が統合され、そのMOSAICがダイムラートラックの車両に統合されることで作戦状況の把握精度が向上し、関係者の安全性も改善される。
ダイムラートラックで防衛事業販売責任者を務めるダニエル・ジッテル氏は「当社の車両をMOSAICに統合することで、他の地上システムや無人航空機システムとのシームレスなネットワーク接続が可能になる。同時に、当社はトラックを部分自律型車両や無人車両(自動運転)プラットフォームへと開発していくことになる」と語った。
■海外への技術依存度を低減
世界最大級の商用車メーカーであるダイムラートラックは、軍用車両ソリューションを大量生産することが可能で、無人車両についても将来的には大規模な量産に至る可能性がある。ダイムラートラックは今回の提携について、軍用車の運用面での協力にとどまらず、ドイツと欧州が防衛分野での海外への技術依存度を低減し、サプライチェーンを強靭化する点でも重要な意義を持つと説明している。
MOSAICに統合されたメルセデス・ベンツ「アロクス」は現在、独コブレンツ市で開催中の軍事専門家会議で展示されているという。
2026/03/16


