独立行政法人のエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は23日、南アフリカで推進中の「プラットリーフ(Platreef)白金族金属・ニッケル開発プロジェクト」のフェーズ2への円滑な移行に向け、開発資金の拠出を目的とし、同プロジェクトに8%の権益を保有するITCプラチナムディベロップメント(IPTD)に対して8940万米ドルを追加出資したと発表した。自動車産業に必須のレアメタル(希少金属)の安定確保が目的。
同プロジェクトは、南アフリカ北東部ブッシュフェルト地域の北部で推進されている世界最大規模の白金族金属案件で、オペレーターであるカナダのアイバンホー・マインズ(Ivanhoe Mines)が段階的な開発を進めている。
■27年にフェーズ2の生産開始へ
生産物はプラチナ、パラジウム、ロジウム、金、ニッケル、銅を含む精鉱で、2025年11月に開所式を開催。現在はフェーズ1の生産と並行して、2027年第4四半期(10~12月)の生産開始を目標にフェーズ2の拡張プロジェクトが進行中という。
JOGMECは2011年、伊藤忠商事の要請を受け、同社が保有するIPTDに約42億円を出資した。今回、フェーズ2の開発本格化に伴い資金需要が高まっていることから、追加出資を決めた。
同プロジェクトで産出する白金族金属や金、ニッケル、銅はさまざまな産業に不可欠な金属で、特に白金族金属は自動車用排ガス浄化触媒や水素製造触媒をはじめ、多様な用途で利用されており、今後も安定した需要が見込まれる。JOGMECは同プロジェクトが白金族金属などの調達先の多角化に寄与するもので、日本への資源の安定供給に資するものと位置づけている。
2026/3/25


