米カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)は4月30日、フォード・モーターが販売した「フィエスタ」の2011年と12年モデルが、新車に搭載を義務付けられているOBD(On-Board Diagnostic)システムの同州の基準を満たしていなかったとして、296万米ドルの罰金を科したことを明らかにした。フォードは支払いに同意しているという。

OBDシステムは、エンジンと排出ガス浄化システムを常時モニターし、異常があればドライバーに警告灯で知らせるシステム。整備士は記録された詳細情報から故障の箇所を見つけ出し、修理することが可能だ。

フォードのフィエスタのOBDシステムが不適合であることは、CARBの定期検査によって明らかになった。特に触媒コンバーターと燃料システムなどの主要な排出ガス浄化システムを適切にモニターしていなかったことが分かったという。

フォードから罰金として徴収する296万米ドルのうち、74万米ドルはカリフォルニア州公害防止資金機構(CPCFA)による中小企業への融資の資金に充てられる。222万米ドルは、クリーン技術の啓発と開発を通じて大気汚染の軽減を目指すカリフォルニア州大気汚染規制ファンド(CAPCF)に支払われる。

2014/5/2

 

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