BMWと独SGLグループの合弁会社、SGLオートモーティブ・カーボン・ファイバーズは12日、米ワシントン州モーゼスレイクの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)工場の拡張工事に着手した。2億米ドルを追加で投資し、2015年前半の完工を予定する。これにより同工場の生産能力は3倍に増える見通し。


モーゼスレイクの工場では現在、2つの生産ラインを通じ、年間3000トンの炭素繊維を製造。BMWの電気自動車(EV)「i3」などに供給している。

今夏からはライン数を4つに倍増し、生産能力は6000トンとなる。今回の拡張工事により、中期的には年産9000トンに引き上げられ、従業員数は現在の80人から最大200人に増える見込みだ。

BMWの購買・サプライヤー担当のクラウス・ドレーガー取締役は、CFRPが21世紀の自動車産業にとって主要材料の1つになると強調。車両の軽量化と燃費向上、二酸化炭素(CO2)排出量削減を目的とし、その重要性が高まっていると述べた。同社は今後、EVのiシリーズと高性能仕様「Mモデル」以外にも、CFRPの採用を広げていく考えという。

2014/5/14

 

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