イランの国民車メーカーであるイラン・ホドロ(IKCO)は28日、イラクの組立工場で「ルンナ(Runna)」をラインオフしたことを明らかにした。近く本格生産を開始する。年産能力は2万台で、当初は月産1500台を目指すという。

ルンナはホドロにとって2代目の国産車。欧州の排ガス規制ユーロ4に準拠しており、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)とエアバッグを装備しているが、イラクの消費者はこれらの装備を求めていないため、価格引き下げのため、マイナーチェンジを施しているという。

ホドロは、イラクでは中国メーカーが主な競争相手になると指摘。市場を失わないために、進出を遅らせることはできないと述べている。

同社のアリ・エルミ副CEO(最高経営責任者)は、対イランの経済制裁の影響について、「やや和らいだ」としたうえで、国際事業を展開する場合にはいまだ制限があるため、制裁措置に加わっていない外国のパートナーや銀行と協力して取り組んでいると述べている。

2014/5/29

 

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