自動車部品大手の独シェフラーの監査役会は4日、7月1日に就任する予定だったクラウス・デラー次期最高経営責任者(CEO)の就任を取り消したと発表した。昨年10月に暫定CEOに就任していたクラウス・ローゼンフェルト最高財務責任者(CFO)のCEOとしての任期を5年延長し、正式なCEOとする。


株主であるマリア・エリザベス・シェフラー氏と同氏の子息であるゲオルク・F・W・シェフラー監査役会会長は今回の人事について「この数カ月の取締役会の特筆すべき業績から判断して、現在の体制を変更しないほうが好ましいと確信した」と説明した。デラー氏の今後の去就については言及していない。

同社は今年2月にデラー氏が7月1日付でCEOに就任すると発表していた。同氏はクノールブレムゼの取締役であり、商用車システム部門の責任者を務めていた。

■CTOの任期も延長、CEO代理を兼任

同社はまた、ペーター・グッツマー最高技術責任者(CTO)の任期を5年延長するとともに、同氏が最高経営責任者(CEO)代理を兼任すると発表した。ローゼンフェルトCEOが48歳と比較的若いため、60歳のグッツマー氏がCEO代理として補佐する形になる。

2014/6/5

 

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