自動車情報ウェブサイトのカーズ・ドットコムがこのほど発表した「アメリカンな車」ランキングで、日本メーカー車が過半を制したことが明らかになった。首位はフォード「F―150」だったものの、10モデル中の7モデルがトヨタとホンダのモデルとなった。

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■部品調達率の条件は75%以上

カーズ・ドットコムは「アメリカンな車」の定義について、米国またはカナダ国内での部品調達率が75%以上であること、最終組立工場が米国またはカナダ国内に所在すること、販売台数の多くを米加両国で占めていること、などと説明している。


同社のパトリック・オルセン編集長は今回の結果について、「今年は条件を満たした車が10モデルしかなかった。2013年の14モデル、12年の20モデル、11年の30モデルという数値と比較しても非常に少ない。これは一貫した傾向であり、最終組立地が米国であったとしても部品は世界中から集められていることが背景にある。何をもって『米国車』みなすすべきなのかの判断は、ますます難しくなってきたようだ」と述べた。

■「米国製」GM車が急減

同氏によれば、過去数年間にわたって「アメリカンな車」ランキングでは、米国メーカーと外資系メーカーの割合が半々に近い状態だったが、今回は均衡が崩れたことになる。特にゼネラル・モーターズ(GM)は過去2年間にわたり、条件を満たしたモデル数の約30%を占めてきたが、今回はコルベットだけとなった。

一方、米国内での販売台数が最も多いフォードのF―150は2年連続の首位を維持した。乗用車で米国内販売台数が首位のトヨタ「カムリ」も2年連続の2位となっている。F―150とカムリは過去数年間にわたって同ランキングの首位争奪戦を繰り広げているという。

2014/7/3

 

 

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