BMWは14日、韓国のソウル近郊の仁川市でドライビングセンターを開設したと発表した。サーキットを併設しており、BMWとミニのモデルの購入を検討する消費者に試乗機会を提供する。投資額は2020年までに7550万米ドルに上る。
敷地面積は24万平方メートルで、サッカーフィールドにして33面の広さを持つ。サーキットの総延長は2.6キロメートル。同社としてアジアでは初のドライビングセンターで、ドイツや米国の施設とは異なり、一般消費者にも開放することが特長。一般消費者向けには8月から営業を開始する。
ディーラーが経営するサービス工場も出店している。仁川国際空港に近いことから、顧客が空路で旅行や出張に出かける際に車両を預かり、修理や整備を行うことも可能とした。
昨年6月にBMWが建設計画を発表した際には、投資額が6200万米ドル、6種類のコースから成るとしていた。年間20万人の来訪を見込むとしていた。
■R&D支所を設置
同社はまた、韓国内に研究開発センターの支所を設置したと明らかにした。人員は15年末の時点で20人となる予定で、7月に稼働したとしている。韓国市場のニーズを汲み取り、新車開発に反映させていく狙いがある。
同社にとって韓国は国別で9番目に販売台数の多い市場であり、日本と中国、米国、ブラジルについで世界で5番目のR&D支所となった。
2014/7/15