自動車部品大手の米デルファイ・オートモーティブは9日、ロドニー・オニール最高経営責任者(CEO)が来年3月に退任し、後任としてケビン・クラーク最高財務責任者(CFO)が就任すると発表した。


オニール氏は現在61歳。General Motors Institute(現ケタリング大学)でエンジニアリングを学んだ後、ゼネラル・モーターズ(GM)に入社し、1997年にはデルファイ・インテリア・システムズのトップに就任した。デルファイは99年にGMからスピンオフ(分離・独立)している。

デルファイが2005年に米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した際、オニール氏は社長兼最高執行責任者(COO)に任命され、2007年1月にCEOに就任した。同氏はCEO退任後も、2015年末までは顧問役を務めるという。

後任のクラーク氏は10月1日付でCOOに就任し、米産業ガス最大手プラクスエア(Praxair)の元社長であるマーク・J・マーフィー氏がCFO兼副社長に就く。

オニールCEOは今年7月、少なくとも13人の死亡につながったGM車両のイグニッション(点火)スイッチの不具合をめぐって米議会で証言し、デルファイが供給していた問題の点火スイッチの最終設計はGMが「承認し、望んだもの」だとして、GM側に責任があるとの見解を示していた。

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2014/9/10

 

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