インドのレンタカー大手カーゾンレントは8日、タタ・モーターズと共同で低価格レンタカーサービスを展開することで合意したと発表した。デリー首都圏で超低価格車のタタ「ナノ」を1日利用の料金399ルピー(約700円)で貸し出すとしている。

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■時間貸しは170円

1時間の料金は99ルピー(約170円)で、1カ月の料金は6999ルピー(約1万2300円)となる。デリー首都圏の43カ所にある店舗に出向いて車両を借りられるほか、インターネット上で車両を予約することも可能となっている。将来的にはほかの都市への展開も検討する。

タタはカーゾンレントに対してナノの高級グレード車である「ナノ・ツイスト」を200台供給する。タタで法人向け販売部門の責任者を務めるディーパンカー・ティワリ氏は「カーゾンレントとの提携を通じて多くの潜在顧客にナノを体験してもらう機会になる」と述べた。

カーゾンレントは昨年から低価格レンタカーサービスの「マイルズ・シティー・ドライブ」を14台で開始。現在は所属台数が600台に増えている。今後も台数を増やし、2016年までに5000台を用意する計画だ。

■料金は従来の3分の1

レンタカーサービスの料金は人気のハッチバック車であるマルチ・スズキ「スイフト」が1日1399ルピー(約2500円)であることから、ナノの新サービスは3分の1以下となる。同サービスの従来の最低料金はマヒンドラ&マヒンドラ(M&M)の小型EV(電気自動車)である「e20」の1日800ルピー(約1400円)で、ナノの2倍に相当する。

カーゾンレントのラジブ・ビジ社長兼最高経営責任者(CEO)はナノの新サービスについて「日々の通勤にも利用してもらえる料金に設定した。このコンセプトは都市部の交通に関する人々の見方を変革し、デリーの渋滞問題を緩和する手段としても有効だ」と話している。

ナノ・ツイストは今年1月に投入された高級グレードで、エアコンや電動パワーステアリング装置、キーレスエントリーなどを標準装備としている。

2014/10/9

 

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