オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズは4日、スペインのバルセロナで開催中の携帯機器の見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、同社の技術が搭載された未来のモビリティー・コンセプトカー「Budii」を公開している。

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同コンセプトカーは、自動車業界のシンクタンクで、モビリティー・ラボである Rinspeedが開発。NXPの技術を活用し、コネクテッドカーで最も話題となっている機能を搭載している。

NXPのスマート・キー技術は、クルマに近づいてきたドライバーを確実に識別。ドアロックが自動的に解除され、ウェルカム・ライトやメッセージなどカスタマイズした設定でドライバーを迎える。NXPのカー・アクセス・チップ・ソリューションは超小型で、携帯電話、キー・リング、スマートウォッチなど、あらゆるエンド・デバイスへの搭載が可能だ。

■スマホ接続でミラーや座席位置など調整

車内に設置したワイヤレス近距離通信(NFC)ベースの充電パッドにより、スマートフォンのワイヤレス充電が可能なほか、スマートフォンとクルマの同期化により、カスタム設定したカラー、ミラー位置、ラジオの選局、温度、シート位置などの調整機能を始動できる。

長距離対応のRFIDタグを組み込んだインテリジェント・ナンバー・プレートは、制限された駐車エリアへの容易なアクセスを可能にする。支払いは駐車場から出る際に自動的に行われるとした。

2015/3/5

 

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