自動車用塗料大手の米アクサルタ・コーティング・システムズは25日、自動車用の水性塗料を製造する中国・上海の新工場を稼働したと発表した。

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新工場は、2008年に上海市嘉定区に開設したアクサルタのオペレーションズセンターに隣接して建設。先端的な製造技術と設計思想を導入し、塗料生産による環境への負荷を減らすために統合生産システムを構築した。

施設は高度に自動化されており、原材料を最大限活用し、生産サイクル時間の短縮が図られている。また、高性能な空気ろ過装置が設置されており、施設内の空気を浄化し、排出物質も削減した。

■EUのVOC規制に適合

上海市嘉定区で生産される水性塗料製品は、欧州連合(EU)のVOC規制「2004/42/EC」など世界の環境規制要件に適合するよう設計されており、中国の自動車産業の全体的な環境への負荷を減らすうえで寄与するとしている。

アクサルタは、中国国内に2カ所の液体塗料専用工場、アジア太平洋地域研究開発・カラー開発センター、4カ所の補修塗料ユーザー向けの研修施設、6カ所の粉体塗料工場を保有している。

2015/3/26

 

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