スウェーデンの総合エンジニアリング会社であるセムコン(Semcon)はこのほど、ブラジルに所在する自動車メーカー1社から自動運転車用ソフトウエアの開発案件を受注したと発表した。


顧客の企業名については公表していないが、「グローバルな企業」としている。セムコンはブラジル拠点に所属する10人、欧州拠点に所属する4人の専門家を中心に顧客の自動車メーカーと協力して自動運転車用のシステムを開発する方針だ。

セムコンのMarkus Granlund社長兼最高経営責任者(CEO)は今回の契約について、ブラジルでは自動運転車などの先進技術に対する研究開発投資には税制優遇が適用されることから、顧客が欧州だけでなく、ブラジルにも拠点を持つセムコンとの共同研究を選択したと説明している。

同社は9カ国の40カ所に拠点を置いており、約3000人を雇用。2014年の売上高は27億スウェーデン・クローナ(約387億円)だった。自動車分野ではフォルクスワーゲン(VW)のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)である「XL1」や、商用車大手ボルボの大型トラック「FH」シリーズの開発に関与したほか、中国の自動車メーカーであるクオロス・オートモーティブ(観致汽車)の立ち上げにも参画した実績があるという。

 

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