カナダの自動車部品大手リナマーとスイスの自動車鋳造部品メーカーのGFオートモーティブ(Georg Fischer Automotive)は23日、米国の合弁会社GFリナマーがノースカロライナ州ヘンダーソン郡に初のダイカスト工場を建設することを決めたと発表した。投資額は5年間で約1億米ドル。2017年中ごろの操業開始を予定する。


両社は昨年7月、米国での合弁設立で合意。両社の折半出資で、GFにとっては初の北米拠点となる。新工場はミルズ川沿いのファーンクリフ工業団地に位置し、敷地面積は57エーカー(約23万平方メートル)。

新工場では、パワートレイン関連や車体構造部品などに使用される高圧鋳造部品を製造する。主に北米自由貿易協定(NAFTA)域内の欧州系自動車メーカーに供給する予定。

リナマーは1966年の設立で、世界各地の48カ所に生産拠点を持ち、従業員数は1万9500人。14年の売上高は42億カナダドル(約3420億円)に上る。

GFオートモーティブはドイツとオーストリア、中国に9工場を保有し、鋼材のほか、アルミニウム、マグネシウム部品などを製造。従業員数は5000人で、14年の売上高14億スイスフラン(約1580億円)だった。

■GFのオーストリア工場が生産再開
GFオートモーティブは22日、火災発生により操業を停止していたオーストリア中部アルテンマルクトの工場の生産を再開したと発表した。

火災はマグネシウムの鋳造工場で20日午前8時ごろに発生。火災の原因や被害の状況については現在、調査中という。

2016/2/24

 

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