スペインの自動車部品大手ゲスタンプは10日、子会社で自動車向けヒンジ部品メーカーの独エドシャ(Edscha)がロシア南西部サマラ州トリアッティで新工場を開所したと発表した。エドシャとしては初、ゲスタンプとしては4カ所目のロシア国内生産拠点となる。

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当初の従業員数は50人で、建屋面積は5000平方メートル。前後のドアやリフトゲートなどのヒンジを製造する。今年は250万個のヒンジを生産する見通しだ。

将来的には150人まで増員し、面積も1万1000平方メートルまで拡張することが可能としている。ロシアの新車市場が極度に落ち込んでいることから、当初は最小限の投資に抑えたもようだ。投資額については公表していない。

エドシャのトルステン・グレイナー最高経営責任者(CEO)は「ロシアの現状は非常に厳しいが、長期的な視野からすれば正しい決断だと確信している。ロシアの顧客には部品の国内調達ニーズがあり、新工場の開所によって応えることができるようになった」と述べた。

同社はまた、数カ月内にメキシコ中部のサン・ルイス・ポトシ州でも新工場を起工すると明らかにしたが、詳細については後日に公表するとした。

2016/3/11

 

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