ダイムラーは4日、ルーマニア子会社のスター・アセンブリーが同国中部のアルバ県セベシュ(Sebes)市の新工場で新開発の9速オートマチックトランスミッション(AT)「9G―TRONIC」の生産を開始したと発表した。当初はメルセデス・ベンツ「E350 ブルーテック(BlueTE)」に搭載し、その後、「GLEクーペ」や新型「Eクラス」などに搭載を拡大していく。


同社は2014年4月に9速AT製造のため、スター・アセンブリーの既存工場内で新工場の建設を開始した。投資額は3億ユーロ(約380億円)で、これにより約1000人の雇用が創出された。

ダイムラーは現在、ルーマニア子会社のスター・トランスミッションとスター・アセンブリーを通じて1800人以上を雇用。スター・トランスミッションは01年の設立で、中部クジル(Cugir)に工場を保有し、ギヤホイールやシャフト、エンジン部品、トランスミッション、ステアリングシステムを製造している。姉妹会社のスター・アセンブリーは13年の設立で、同年から5速ATの生産を開始。14年からは7速ATの生産を始めていた。

2016/4/5

 

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