イランの国民車メーカーであるイラン・ホドロ(IKCO)はこのほど、イランとアゼルバイジャンの両国政府がホドロ車の現地生産について基本合意したと明らかにした。


ホドロで輸出・海外事業担当の副最高経営責任者(副CEO)を務めるSaeed Tafazzoli氏によると、同社はCKDキットをアゼルバイジャンに輸出し、同国の企業が現地生産を行うとされた。アゼルバイジャン側の企業名については公表していない。

また、ホドロはCKDの組立生産ラインの敷設のためのエンジニアリング業務などを担当するものの、資金は拠出しないとされた。

■「ソレン」と「ルンナ」を生産か
ホドロはすでにアゼルバイジャン国内で現地生産を行っており、現地企業のアズサマンド(AzSamand)が運営するシャマキ工場でセダン「サマンド」が生産されている。このため、今回の基本合意では「ソレン(Soren)」や「ルンナ(Runna)」といったホドロ車のCKD生産が行われる見通し。バスなどの公共交通機関向けの車両についても現地生産する方向で協議することが盛り込まれたという。

2016/5/9

 

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