フォルクスワーゲン(VW)は20日、国内最大の労働組合である金属産業労組(IGメタル)と、ドイツ西部の6工場および金融サービス部門の約12万人の従業員について、2018年1月末までの間に4.8%の賃上げを実施することで合意したと発表した。


今年の9月1日に2.8%、17年8月1日に2%の賃上げを行う。VWはまた、従業員の年金口座に1人当たり200ユーロ(約2万4700円)を支払うことでも合意した。

IGメタルは12カ月の間に5%の賃上げを行うよう求めていたが、VWはディーゼル車の排ガス不正問題の影響で15年度に41億ユーロ(約5064億円)の営業損失を計上していたことから、認められなかった。

賃金以外の条件面では17年1月以降、1961~1967年に出生した従業員に対する早期退職制度を実施することが認められた。特別手当を支給することで退職を促すことができる。さらに景気悪化などの際には、ほかの年齢層の従業員に対しても同様の措置を適用することも可能になるという。

2016/5/23

 

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