フォルクスワーゲン(VW)は3日、排ガス不正問題に関連し、2000cc「TDI EA189」ディーゼルエンジン搭載の「パサート」と「CC」、「イオス(Eos)」の修理方法についてドイツ連邦自動車庁(KBA)の承認を得たと発表した。計80万台超について可能な限り早くリコール(回収・無償修理)を実施するとしている。


欧州では排ガス不正の対象車が850万台に上り、2000ccエンジン搭載車のほか、1200ccと1600ccエンジン搭載車が含まれる。今回KBAの承認を得た80万台超はこの一部。ロイター通信によれば、KBAは、VWが提案する修理方法ではパサートの燃費が悪化するとの懸念を示していた。だが、VWの3日の発表によると、KBAは同社が提示した修理方法によって燃費やエンジン性能、騒音に変化が生じることはないと確認したという。

VWは、2000ccエンジンの修理方法についても近くKBAの承認が得られる見通しとしている。また、1200ccエンジン搭載車のリコールについては、第2四半期(4~6月)中に開始する予定だったが、遅延する見込みという。

2016/6/6

 

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