化学大手の独BASFは10日、タイの首都バンコク近郊のサムットプラカン県にあるバンプー(Bangpoo)工業団地の既存拠点内に自動車用の塗料を生産する新工場を建設すると発表した。


バンプー拠点には建築物向けの塗料を生産する既存工場と2015年9月に設置したばかりの塗料技術コンピーテンスセンターがあり、同センターの機能を拡充する目的で今回の新工場の建設が決まったとしている。同センターは自動車メーカー向けの塗料の新商品開発や各種テスト、カラーデザイン、少量生産などを実施している。

同社はこれまでタイでは二輪車向けの塗料を事業の中心に据えてきたが、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内の自動車生産台数が伸びてきたことから、今後は自動車向けの投資を増やす方針だ。数年内にエンジニアや営業担当者などの人員を2倍に増やすとしている。

ただし、新工場の生産能力や投資額、建屋面積、従業員数などの詳細については公表していない。

2016/6/14

 

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