自動車部品大手の独ベバスト(Webasto)は13日、電気自動車(EV)向け電池システムについて韓国のサムスンSDIと協業すると発表した。主に商用車のEV用電池について協力する。今月9日に合意文書に調印した。


サムスンSDIが開発し、製造した電池セルと関連モジュール部品をベバストが開発する電池パックソリューションに組み合わせることで合意した。数多くの商用車メーカー向けにカスタマイズした電池パックを提供できるようにする狙いだ。

ベバストでEソリューション担当上級副社長を務めるHartung Wilstermann氏は「当社が電池システム製造という分野でグローバルなプレイヤーに成長していくうえで、サムスンSDIからの協力を得ることは重要なステップになった。電池ビジネスでは熱制御といった技術に加え、電池システムのような巨大な部品を自動車メーカーの工場内でいかにして車体に搭載させ、一体化させるかといったノウハウが特に重要になる」と述べた。

ベバストは1901年の創業で、独ミュンヘン近郊のシュトックドルフ(Stockdorf)に本社を置き、世界各地に50カ所の拠点を保有。このうち30カ所以上が生産拠点となっている。従業員数は約1万2000人。サンルーフのほかにヒーターやクーラーなどを製造。自動車ルーフシステムの世界シェアは65%に上る。

2018/3/14

 

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