ゼネラル・モーターズ(GM)は15日、自動運転車(自動走行車)の生産準備に向けて1億米ドル以上を投資すると発表した。2019年中にミシガン州内の2工場でシボレー「クルーズAV」の生産を開始する。


対象となるのはオリオン組立工場とブラウンズタウン電池工場。電池パックとルーフモジュールはブラウンズタウン電池工場で製造し、オリオン組立工場で車両に組み付ける。ルーフモジュールにはライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)やカメラ、各種センサーなどが組み込まれている。

クルーズAVはGMにとって第4世代の自動運転車となる。オリオン組立工場では2017年1月以降に第1~3世代の試作車を計200台、生産してきた。第4世代のクルーズAVではハンドルやブレーキペダルなども搭載されない見通しだ。

■1月に公道での走行許可を申請

GMは今年1月、運輸省の高速道路交通安全局(NHTSA)に対してハンドルやブレーキペダル、アクセルペダルを持たず無人でも走行できる自動運転車の公道での走行許可を求める申請書を提出。2019年中に公道での走行が可能になることを求めた。まずはロボタクシーとして走行させることを想定している。

ただし、クルーズAVが走行できるのは事前に精密な地図情報が入力された範囲にとどめられている。GMは、どの都市で最初にクルーズAVを走行させるかについては明言していない。

2018/3/16

 

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