現代自動車グループの自動車部品大手、現代モービスは12日、京畿道龍仁市にある研究開発(R&D)センター内に部品デザイン施設を設置したと発表した。完成車メーカーではない部品メーカーが、この種の施設を設置したのは韓国で同社が初としている。

 


同施設の正式名称は「デザイン・モデル・ワークショップ」。床面積は430平方メートルで、投資額は30億ウォン(約3億円)としている。クレイモデルの加工装置やパウダー噴射式3Dプリンターなどを備えている。

同社は部品メーカーが独自のデザイン設備を持つことにより、新車開発の早い段階から部品のデザイン修正が可能になり、開発期間の短縮とコスト削減につながると説明している。

■ヘッドランプのデザインを提案

例えばヘッドランプの場合、様々なデザインのヘッドランプを3Dプリンターで試作したうえで、クレイモデルで造形した全体像のデザインに特にフィットするものを複数選んで完成車メーカーに提案することも可能になるとしている。

同社でデザイン担当ディレクターを務めるKang Han-tae氏は「性能や品質が優れているだけでなく、デザイン性も付加することでグローバルな競争相手に対して優位に立つことができるだろう」と述べた。

2018/4/13

 

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