イランの国民車メーカーのイラン・ホドロ(IKCO)は17日、欧州の排ガス規制「ユーロ5」に対応したモデルの生産準備を開始すると発表した。イラン政府が目指す環境目標の達成を目指し、低排出ガス車の生産に乗り出す。


IKCOのHashem Yekehzare最高経営責任者(CEO)は、ユーロ5に準拠した燃料の供給体制が整い次第、ユーロ5対応の低排出ガス車を投入すると述べた。

■プジョー「301」量産へ

一方、IKCOと仏PSAグループの折半出資の合弁会社IKAPは、イラン暦の今年度(2018年3月21日~19年3月20日)中にプジョーの小型セダン「301」の量産を開始する見通しだ。IKAPは昨年、プジョーの小型SUV(スポーツタイプ多目的車)「2008」の生産を開始し、イラン国内で販売するほか、欧州市場向けに輸出している。

IKAPのCEOのMohammad Reza Motamed氏は、プジョー・301の生産工程の50%以上は国内で行われ、少なくとも150セットの部品がイラン国内で製造されると説明。特にボディとエンジンは部品のそれぞれ95%と85%がイラン製になると述べている。

同CEOはまた、IKAPが北アフリカのアルジェリアに輸出を開始するか、同国に生産ラインを設置することを検討していると述べている。

2018/4/18

 

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