現代・起亜自動車グループ傘下の自動車部品大手である現代モービスは24日、電子制御式サスペンションの「eARS(electrical Active Roll Stabilization)」を開発したと発表した。急旋回時に発生する遠心力を従来品の油圧ではなく、電子制御したモーターのパワーによって相殺することで、乗り心地を悪化させずに安定した状態でコーナーリングすることが可能になるとしている。


同社は韓国の自動車部品メーカーとしては初めて12ボルトと48ボルトに対応した2種類のeARSを開発。ただ、いずれも価格に問題があるため高級車向けとなることから、現在は量販車向けの廉価バージョンの開発も進めているという。

eARSの開発期間は5年間で、競合他社の製品よりも車体の安定性能が40%高いとしたうえで、サイズは5%小さいと強調した。同社はこれまでに開発してきた電動パワーステアリング(EPS)や電子制御ブレーキと組み合わせることで自動運転システムの改善にもつなげていきたい意向だ。

2018/4/25

 

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