ダイムラーは18日、これまでスマートブランド車を生産してきた仏ハンバッハ工場に5億ユーロ(約653億円)を投資すると発表した。同工場では初めてメルセデス・ベンツブランドの電気自動車(EV)の生産を計画している。


メルセデス・ベンツ車をフランス国内で生産するのは今回が初の試みで、小型車のEVを生産する予定としている。ボディの製造工程や塗装などの表面処理工程を新設するほか、最終組立ラインも拡張する。投資額の具体的な内訳については言及していない。

■25年には販売台数の最大25%がEVと予想

メルセデス・ベンツは2022年までに10モデル以上のEVを展開する方針を掲げており、2025年には同ブランドの年間販売台数に占めるEVの割合が15~25%に達するとみている。このため、小型車だけでなく大型のスポーツタイプ多目的車(SUV)にもEVを設定していく。

一方、小型車専門ブランドとして発足したスマートについては、2020年からラインアップをすべて電動化し、エンジン車から電動車に完全移行した世界初のブランドとなることを目指すとした。

2018/5/21

 

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