ドイツの自動車部品メーカーのグラマーは22日、米トレド・モールディング&ダイ(本社:オハイオ州トレド、TMD)を約2億7100万米ドルで買収する契約を締結したと発表した。TMDは自動車の内装部品向けに熱可塑性プラスチック製品を生産。米国とメキシコに計11の生産拠点を保有している。買収は今年の第3四半期(7~9月)中に完了する見通し。


TMDの2017年の売上高は3億米ドル以上で、従業員数は約1600人。買収を通じ、グラマーは北米市場での地位を強化し、TMDの米国内の顧客に直接アクセスすることが可能になる。

グラマーは1880年の創業で、19カ国で子会社を運営。従業員数は約1万3000人に上る。中国の同業の寧波継峰汽車零部件(Ningbo Jifeng Auto Parts)は昨年10月、グラマーへの出資比率を25.5%に引き上げ、約20%を出資するボスニア・ヘルツェゴビナの同業プリベント(Prevent)を上回り、最大株主となっている。

2018/5/23

 

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