スウェーデンの自動車安全システム・電子部品大手であるオートリブは24日、昨年12月に自社からのスピンオフ(分離・独立)を決定していた新会社のヴィオニア(Veoneer)について、投資会社のセビアン・キャピタルから19.9%の出資を受けることで合意したと発表した。


同日にはスピンオフを取締役会で決議したほか、スピンオフの完了予定日を6月29日、株式の上場予定日を7月2日とすることも決定した。分離後のオートリブとヴィオニアはいずれもニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック・ストックホルムに上場する。

セビアンはオートリブにも8%以上を出資することでも合意しているほか、ヴィオニアでは取締役会で1議席を
確保することも決まった。セビアンはトラック大手ボルボの筆頭株主だったことで知られている。セビアンは今年1月にボルボ株8.2%を浙江吉利控股集団に売却した。

■ヴィオニアの目標は売上高30億ドル

ヴィオニアの主力事業は自動ブレーキなどの安全システム関連の電子部品や自動運転(自動走行)システム、高度運転支援システム(ADAS)関連製品などとなる。前身となるオートリブ電子部品部門の2016年の売上高は22億1600万米ドルで、20年には30億米ドルの達成を目指している。分離後のオートリブは引き続きエアバッグやシートベルトなどが主力製品となる。

2018/5/25

 

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