電子部品商社の加賀電子は28日、インドに現地法人を設立すると発表した。自動車や空調機器、家電製品向けなどの電装基盤のEMS(受託製造サービス)を手掛ける。今秋に設立し、2019年春に量産を開始する計画だ。


現地法人の社名(仮称)は、KAGA ELECTRONICS(INDIA)で、北部ハリヤナ州グルガオンに設立する。新会社の売上高は3年後に20億円、5年後には30億円を目指す。

同社は現在、タイの現地法人を通じて主要顧客のインドの生産拠点向けに電装基板のEMS事業を行っている。顧客先の生産量増加に伴うインド進出の要請に応えるとともに、既存の中国、東南アジア、欧州、米州と合わせたグループのグローバルEMS拠点構想の一環として、インド現地法人の設立を決めた。

進出予定のインド北部は、自動車のほか、空調機器、家電製品など各産業分野から多くの日系企業が生産拠点を構えており、インド最大規模の工業地帯を形成している。加賀電子は新会社を足場とし、まずは北部地域のEMS需要を取り込み、さらには南部にも展開して、順次顧客基盤を拡大する考え。

2018/5/30

 

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