在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が6日発表した5月の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年同月比18%増の14万7525台だった。15カ月連続の増加で、2けた増は13カ月連続。1~5月の累計は前年同期比20%増の69万2870台となった。AEBは2018年通年の新車市場が前年比で約10%増の175万台に達し、2年連続で前年実績を上回ると予想している。


AEB自動車製造業者委員会のシュライバー会長は、国内経済の成長と消費者の景況感の改善が新車市場に反映していると説明。一方で、ロシアの通貨ルーブル安が進んでいることから、値上がりする前に新車を購入しようとする消費者の意欲が増していると述べ、このことが今後の新車販売の減速につながる可能性を指摘している。

■上位5ブランドが2けた増

5月のブランド別の販売台数は、最大手アフトワズのラーダが14.4%増の2万8654台と23カ月連続で増加。2位の起亜自動車は29.4%増の1万9561台、3位の現代自動車は32.7%増の1万5859台と2けた増を続けている。

4位のルノーは11.1%増の1万2128台と2けた増に加速。フォルクスワーゲン(VW)が26.8%増の9025台と2けた増を維持し、前月に続いて5位だった。トヨタ自動車は9.1%増の8616台と2カ月連続で増加し、前月に続いて6位となった。

シュコダは19.8%増の5973台で3カ月連続の7位。日産自動車は3%増の5941台と前月に続いて増加し、2カ月連続の8位だった。GAC LCVは7%増の4675台で前月に続いて9位。

フォードは5.6%減の3701台とこれまでの2けた増から減少に転じたが、3カ月連続の10位となった。

■起亜「リオ」が4カ月連続の首位

5月のモデル別販売は、起亜「リオ」が9.6%増の8857台と増加に転じ、4カ月連続で首位を維持した。ラーダ「グランタ」が15.9%増の8486台と増加に転じ、3位から2位に浮上。ラーダ「ベスタ」は17%増の7673台で2位から3位に後退した。

現代自「ソラリス」は11.5%増の6467台と増加に転じ、4位を維持。5位の現代自「クレタ」が37%増の5759台と2けた増を続けた。



2018/6/7

 

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