ルノーは12日、パキスタンでのルノーブランド車の生産委託先が新工場の立地を決定したと発表した。同国東部のパンジャブ州ファイサラバード(Faisalabad)市に建設する。


ルノーは昨年11月、アラブ首長国連邦(UAE)の複合企業で自動車販売事業を手掛けるアルフタイム(Al-Futtaim)にパキスタンでの生産を委託すると発表。アルフタイムはパキスタンに子会社のアルフタイム・オートモーティブ・パキスタンを設立するとしていた。

アルフタイムは今年の第4四半期(10~12月)中に正式な起工式を開催し、2020年中の生産開始を目指す方針。生産能力は年間5万台と見込んでいる。投資額や工場の面積、生産車種、雇用者数については公表していない。

■カラチから変更か

ルノーとアルフタイムは昨年11月の時点では、南部シンド州にある同国最大都市のカラチ市に新工場を建設するとしていたが、同国で3位の人口を持ち、最大の工業都市でもあるファイサラバード市に変更したとみられる。同市内にある工業団地の「M―3インダストリアルシティー」内に建設する。

アルフタイムはトヨタ自動車の中東での提携先として知られている。自動車販売事業では中東やアフリカ南アジアの29カ国で事業を展開。グループ全体では自動車以外に金融や不動産、小売などを手掛けており、29カ国で4万2000人を雇用している。

2018/6/13

 

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