中国の浙江吉利控股集団の傘下にあるボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)は20日、米サウスカロライナ州チャールストン近郊のバークレー郡で同社として米国内で初の工場を開所した。中・大型の乗用車を生産し、米国外にも輸出する方針だ。


投資額は11億米ドルで、生産能力は年間15万台。まずはセダンの「S60」の量産を今年の秋に本格化させる。敷地面積は300エーカー(約647万5000平方メートル)に及ぶとしており、建屋の床面積は230万平方フィート(約21万3700平方メートル)となっている。工場内にはオフィスビルも併設されている。同ビルに配属される従業員数は最大300人で、研究開発(R&D)や購買、品質管理、米国南部を所管する販売部門などが配置されるという。フル稼働時の従業員数は4000人を計画しており、今年の年末には1500人に達するとした。

■21年から大型SUVも生産

2021年からは大型スポーツタイプ多目的車(SUV)の「XC90」の生産も開始する予定だ。S60とXC90はいずれも中・大型車用プラットフォーム(車台)の「SPA(Scalable Product Architecture)」を共有する。

今年5月の同社発表によれば、S60は米工場だけで生産される。当初は4気筒「Drive-E」ガソリンエンジン車と、PHV2種を発売し、マイルド・ハイブリッド車は来年から発売することになっている。

2018/6/21

 

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