ルクセンブルクに本社を置く自動車内装部品大手の米系インターナショナル・オートモーティブ・コンポーネンツ(IAC)は21日、マンフレッド・ジングル(Manfred Gingl)氏を同日付で最高経営責任者(CEO)に指名したと発表した。6月4日から暫定CEOに指名されていたナタル・レア(Natale Rea)氏は引き続き社長を務める。


ジングル氏は1966年にオーストリアからカナダに移住し、Multimaticの工具・金型製作者としてキャリアを開始。同社は68年にマグナ・エレクトロニクスと合併し、自動車部品大手のマグナ・インターナショナルになった。同氏はマグナで最高執行責任者(COO)を務めた後、1988年から1992年まで同社のCEOを務めた。92年から2002年はTesma Internationalの社長兼CEOを務め、02年から07年はマグナの執行副会長。08年から10年までマグナ・アフターマーケットのCEOを務めていた。

自動車業界に復帰したジングル氏は「イノベーションと強い顧客重視でIACの成長と名声を高めることに積極的に取り組みたい。IACは未来のコックピットの多くの要望に応える素晴らしいソリューションを開発し、オートノミー(自律化)、ライドシェア、コネクティビティー、環境に優しいドライブなどのメガトレンドを活用している」と話した。

IACはインストルメントパネルやコンソールシステム、ドアパネル、ヘッドライナー、オーバーヘッドシステムなどの自動車部品とシステムを生産。16カ国の50カ所以上の製造施設で操業し、18カ所の設計、技術、商業センターを含め19カ国に総計60強の拠点がある。2017年の売上高は44億米ドルで、従業員数は2万2000人以上。

2018/6/25

 

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