現代自動車グループ傘下の自動車自動車部品メーカー、現代モービスは24日、ヘッドランプの曇りの問題を解消するための新技術の開発に成功したと発表した。自動車のヘッドランプでは従来、使用時の高温によって内部のプラスチック部品から発生したガスがランプの内壁に吸着し、変色して曇る現象が課題となっていた。


現代モービスは、韓国の化学メーカーのSKケミカルと帝人の韓国合弁会社であるINITZ(イニッツ)が開発したPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂をプラスチック部品に採用。既存のプラスチック素材にガラス繊維や高分子添加剤を加え、高い耐熱性と耐湿性を持たせたPPSを使用することで、ヘッドライト内部のガスの発生を抑え、ランプの変色を防ぐ。

■軽量化とコスト削減にも寄与

また、新素材を採用することでレンズやレンズ枠、反射板、筺体などの各部品の厚みを減らすことができ、重量を最大20%削減することが可能。これによりコストも削減できるという。

地元メディアによると、現代モービスはすでに現代自と起亜自動車のモデル向けに新素材を採用したヘッドランプの生産を開始しているという。現代モービスの2010年以降の自動車ランプの売上高は累計で34億米ドルに上る。

2018/6/26

 

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