独ダイムラーは26日、南アフリカ南部の東ケープ州にあるイースト・ロンドン工場を拡張すると発表した。投資額は6億ユーロ(約770億円)に上るとしている。

今回の拡張は主力セダンであるメルセデス・ベンツ「Cクラス」の次世代モデルの生産準備を目的としている。塗装ラインとボディ製造工程、倉庫を新設するほか、最終組立ラインの改修を実施する。拡張分の床面積は10万平方メートルに及ぶとした。


■IOTロボを500台導入

ボディ製造工程ではインターネットに接続された500台以上の新型ロボットを導入する。最終組立ラインでは3本の生産ラインに重量にして計700トンの新型設備を敷設するとしている。環境面では電力消費の低減を重視しており、1台生産当たりの電力消費量は従来比で25%削減できるという。

同工場は1958年の開所で、60周年を迎えた。昨年の生産実績は11万台で、現在の従業員数は3300人。Cクラスの世界的な生産拠点と位置づけられており、右ハンドル車だけでなく左ハンドル車も生産している。

2018/6/27

 

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