スウェーデンの自動車安全システム部品大手のオートリブは2日、昨年12月に自社からのスピンオフ(分離・独立)を決定していた新会社のヴィオニア(Veoneer)との分離手続きが完了したと発表した。同日にニューヨーク証券取引所(NYSE)でのヴィオニア株の売買も始まった。ナスダック・ストックホルムでも近く売買が始まることになっている。


分離の際にオートリブはヴィオニアに対して運転資金として現金10億米ドルを分与した。ヴィオニアはオートリブの電子部品(エレクトロニクス)事業で、自動ブレーキなどの安全システム関連の電子部品や自動運転(自動走行)システムや高度運転支援システム(ADAS)関連製品などが主力製品となる。

ヴィオニアの2017年の売上高は23億米ドルで、従業員数は7600人。分離前のオートリブで最高経営責任者(CEO)を務めていたジャン・カールソン氏がヴィオニアの社長兼CEO兼会長を務める。同氏は分離後のオートリブの会長職も兼務する。分離後のオートリブの社長兼CEOにはミカエル・ブラット氏が就任した。ブラット氏はこれまでパッシブセーフティ部門の責任者を務めていた。

2018/7/3

 

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