サンデンホールディングスは5日、上海汽車グループの自動車部品メーカー、華域汽車系統との合弁会社である華域三電汽車空調(Sanden Huayu Automotive Airconditioning )が、上海市の浦東新区に「華域サンデン合慶新工場」を竣工したと発表した。8月から電動コンプレッサーの生産を開始する予定だ。年産能力は1500万台分で、サンデンのグローバル工場のなかでは最大規模となる。


新工場には、上海黄浦区の本社管理系の機能と上海市徐匯区にある石龍工場から工場設備を移転。敷地面積は11万6000平方メートルで、2階建ての北工場と南工場を合わせた建屋総面積は10万5000平方メートルに上る。昨年末から新規の生産設備の導入を始め、今年3月に本社機能を新工場へ完全移転。4月から新工場で正式に業務を開始し、主力のPXコンプレッサーを生産している。

新工場で生産された製品は、独自の品質管理システムと生産管理システムで情報を一元管理し、顧客サービスと生産性の効率アップに役立てる。

サンデンは2004年、上海汽車、独ベーア(Behr)との合弁会社を設立し、コンプレッサーの生産販売を開始。15年に合弁事業を再編成し、華域三電汽車空調となった。これまでは石龍工場で中国国内向けのコンプレッサーの開発と生産を行ってきたが、需要増に伴い、新工場への移転を決定。石龍工場からの生産設備と開発設備の移設は19年に終了する予定という。

2018/7/6

 

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