現代自動車は13日、車内で運転席や助手席、後部座席など座席ごとに異なった音楽や音を聴くことが可能になるシステムを開発したと発表した。携帯電話などでの通話も、ほかの座席の乗員に聞かれることなく行うことも可能になる。ヘッドホンやイヤホンなども不要としている。


同システムの名称は「分離音場(Separated Sound Zone、SSZ)」とされた。ヘッドホンなどに使用され、飛行機や電車内で音楽を聴く際の騒音を打ち消す技術であるノイズキャンセラを自動車に応用した試みで、同社としては業界初の取り組みとしている。

■1~2年内に量産化

同社は将来の自動運転車(自動走行車)の普及に寄与する技術になるとみており、2014年に開発を開始。すでに実験は終了段階にあり、今後1~2年内に量産化が可能になるとしている。また、同システムは特に乳幼児の車内での睡眠を妨げないといった効果があることも強調した。同社は実験の様子を動画サイトのユーチューブ( https://youtu.be/lokXL8qyu1c )で公開している。

2018/8/14

 

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