独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車メーカーであるスウェーデンのスカニアは20日、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の加工技術を開発するコレボン(Corebon)に出資すると発表した。


スカニアの社内ベンチャーキャピタルから3500万スウェーデン・クローナ(約4億2000万円)を出資する。コレボンに対する出資比率については公表していないものの、コレボンが今回の資金調達ラウンドで集める4500万スウェーデン・クローナ(約5億4000万円)の大半を占めることとなった。

コレボンは調理器具などで使用されている誘導加熱(IH)でCFRPを加工する技術で特許を保有している。IHは約90%の高い熱効率で無駄を少なく熱を伝えることが可能なことから、従来のCFRP加工技術に比べて最速で10倍速く加工し、エネルギー消費も最大で95%削減することが可能になるという。これまでは主に通信関連製品向けにCFRPの加工を行ってきたが、今後は自動車や航空宇宙関連製品の加工技術にも注力していく方針だ。

2018/8/21

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する