スイスの土木・建築・工業用化学製品メーカーであるシーカ(Sika)は9月28日、メキシコ中部のケレタロ州で新工場を開所したと発表した。自動車向けの吸音材や車体部品などを製造する。


新工場には物流センターも併設している。ただし、投資額や生産能力、従業員数などの詳細については公表していない。メキシコ国内の顧客に納入するうえで効率的であることから、ケレタロ州への進出を決めたとしている。同社は昨年11月にドイツの自動車向け吸音材メーカーのフェイスト・ケムテックを買収すると発表。フェイストのメキシコ子会社の業務も新工場に統合する方針だ。昨年11月時点のフェイストの売上高は1億9000万スイスフラン(約220億円)規模で、従業員数は840人とされていた。

同社によれば、メキシコの自動車市場は過去4年間で25%拡大しており、今年の生産台数は400万台に達する見込み。いずれは韓国を抜いて世界6位に到達する見通しであることから、今後の需要拡大も期待できるとしている。シーカの自動車関連製品は世界全体で生産される年間5000万台以上の新車に搭載されているという。

2018/10/1

 

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